債務整理すると保証人になれるの?保証人への影響は??

債務整理すると、友人や家族の保証人になれるのか?そして、もし自分の借金に保証人が付いている場合、保証人に迷惑をかける事があるのか??

ここでは、保証人が受ける影響について、まとめていきたいと思います。

 

債務整理すると、人の保証人になるのは難しい・・

まず、最初にお話したいのが、債務整理するという事は、「信用力が低下」する事と同じ意味ですので、銀行をはじめとする金融機関からの借入が難しくなります。

通常、保証人や担保を付けるという行為は、「自分の足りない信用を補うため」ですから、そもそもの信用力が低いとなっている時点では、保証人になれないという事ですね。

 

ちなみに、この信用力の低下を示すものは、マイナンバーだったり、個人情報だったりするわけではなく、一番重きをおくものは、「信用情報」になります。

信用情報は、全国信用情報センター(JICC)、CIC、全国銀行個人信用情報センター(KSC)、テラネットなどがありますので、ここで異動情報(=事故情報)があると、信用低下の可能性が出てきます。

 

自分の借金に保証人がいると影響が出るの??

話が変わり、逆のケースの場合、自分の借金に保証人が付いているケースは、自分ではなく他人に迷惑をかける可能性が大なので、要注意です!

まず、保証人には通常の保証人と連帯保証人という形態があるのですが、特に連帯保証人となると、契約主体者と同じだけの責任を有する事になり、即座に責任を取る必要があるので注意が必要です。

 

さらに、本人が借金を債務整理して身軽になっても、保証人の責任が消えるわけではありませんので、債権者から取り立てされる事になります。

つまり、債務者本人が自己破産して借金をチャラにしても、保証人はチャラにならないで、そのままの義務を負うという事なので、返済出来なければ、保証人も債務整理に入る必要があるという事です。

 

さらに!

先程もお話した通り、連帯保証人の場合は、保証人のような「抗弁権」がないので、

  • 検索の抗弁権 債務者の財産が無いか確認するよう対抗する事
  • 催告の抗弁権 保証人への請求前に債務者へ請求するように対抗する事

この2つが認められないので、即座に請求される立場になりますので要注意です。

 

よく、友人や知り合いの保証人になってトラブルが起きたという事を聞きますが、安易な保証人契約をした事で、大きな損害をこうむる事もあります。

そうならないように、簡単に引き受けるものでは無いという事は、ここでもお分かり頂けるかと思います。

債務整理は奨学金へ影響を与えるのか?3つの視点で考えてみた。

奨学金は、高校や大学の進学時に、学生本人が融資を受けて、卒業後に返済をしていく制度で、「無利子」、「有利子」の奨学金制度の利用が出来ますが、両方を合わせると日本では141万人の利用に上る事が、文部科学省の開示しているデータでも見て取れます。

とても多くの学生の方が、奨学金制度で助かっている反面、債務整理との関係で見たところ、3つの視点で疑問点が残ります。

 

まず、3つの疑問点についてですが、

  1. 親が債務整理をしていると、奨学金制度に申し込みできない?申請が通らないの?
  2. 将来、借金が膨らみ奨学金が返済出来なくなった場合、債務整理する事は出来るのか?
  3. 債務整理などに至った場合、一括返済をしなければならない等の不利益はあるのか?

という点です。

これらについて、まとめてみましたので、奨学金を検討の際、奨学金の返済について考えている方は参考にして頂ければと思います。

 

親が債務整理をしていても、奨学金の利用は出来るの?

まず、奨学金の制度を利用する際に、「保証人を立てる」事になるのが通常で、法定代理人(大体が両親)が保証人となるのが通常です。

この保証人も通常のケースでは、連帯保証人という事になりますので、通常の保証人以上に気をつけなければいけません。

 

連帯保証人は要注意!

連帯保証人は、通常の保証人と違い、

  • 催告の抗弁権
  • 検索の抗弁権

が認められないので、主債務者が支払いできなった場合に、直ちに返済義務を負う事になります。

言い換えれば、主債務者と同等の返済義務があるようなものなので、とても厳しい立場だという事は忘れないようにして頂きたいですし、出来るだけ連帯保証人となる事は避けた方が良いでしょう。

 

この保証人となるために、保証人となれるかどうかの審査を行う事になり、その際に債務整理しているという事が判明した場合、保証人となれない事が考えられます。

そうなると、奨学金申請にも影響が出てしまい、融資も出来ないという事もあり得ます。

 

そのため、もし心配な場合であれば、例えば

  • 債務整理をしていない方の親が連帯保証人となる。
  • 親戚や知り合いに連帯保証人になってもらえるよう頼んでみる。

という事を考えなければいけない可能性もあります。

 

あくまで、奨学金の制度は「主債務者は子供(学生)」という前提で、保証人を付けるというスタンスなので、本来は子供がきちんと返済をしていれば、保証人に迷惑をかけるものでもないので、問題は起こらないはずですが、万が一という事もありますので、そのあたりはとても難しい判断になるかも知れませんね。

 

将来、借金を背負ったり、家計が苦しく債務整理をしたい場合はどうすれば??

次に、奨学金を利用して返済を続けてきたのですが、将来何が起きるかわかりません。

順調に返済を続けてきたにも関わらず、例えば

  • 借金を背負ったり
  • 倒産のあおりを受けて失業したり
  • 収入減少になったり
  • 病気や怪我で休業したり
  • 支出が大幅に増えたり

・・・などなど、という事があった場合、奨学金を返済出来なくなる事もあります。

そんな時は、日本学生支援機構(JASSO)に相談するのが一番なのですが、他に借金も多かったり、相談してもラチがあかないというケースだと、債務整理を考えるという選択肢もあります。

 

しかし、債務整理は奨学金も出来るのか??という疑問もありますが、結論としては「奨学金を債務整理してしまう事は可能」です。

債務整理には、自己破産や民事再生、そして任意整理や特定調停がありますが、どの方法を選択する事も可能なのですが、ここで注意しなければいけないのが、「債務整理をした場合、債権者の請求は保証人に請求する事になる」という事です。

 

これは、奨学金に限ってでは無いですが、連帯保証人(保証人)は、主債務者が破産しようが任意整理で借金を減額しようが、そのチャラとなった分の請求を受ければ、支払いをしなければいけない義務を背負っています。

そのため、もし主債務が支払い出来ないような状況であれば、保証人自身も債務整理の手続を取らなければいけないという事になります。

 

これは、とても大きなデメリットですし、保証人に迷惑をかける可能性が高いのでススめられた方法ではありませんし、債務整理で自分だけで債務を免除されるような事が無いように、きちんと保証人と話し合いしてから決めていく必要があります。

 

一方で、保証人に迷惑をかけないように、任意整理や特定調停をするケースについては、「保証人の付いている債権だけ外して、残りを債務整理する」という事は可能です。

そのため、奨学金を外して、残りの借金を任意整理という事も出来るのですが、自己破産や民事再生は全ての借金を届け出しての手続きとなり、例外を除いた一部以外は、すべて免責する事となりますので、手続きによっては、保証人に迷惑がかかる事を理解しておかないといけないです。

 

非免責債権について

自己破産で免責にならない債権には、

  • 慰謝料の類
  • 税金滞納分や罰金の類
  • 交通事故などで発生した交通事故損害賠償請求など

これらは、免責できないと考えて良いかと思います。

 

奨学金を延滞すると、一括請求される事はあるの?

最後に、奨学金を延滞するとどうなるの??という点、一括請求されるの??という点ですが、結論から言いますと、「延滞が続くと、一括請求されるリスクは高い」と思って良いみたいです。

 

根拠としては、日本学生支援機構(JASSO)は、奨学金の審査を行う際に、日本信用情報機構に加盟し、情報を利用していますので、いわゆる異動情報(=事故情報)だったり、延滞情報はすべて報告されるようになっています。

よって、キャッシングやクレジットカードなどと同じ扱いですので、債務整理で延滞損害金が再発するとヤバイです!で書いた通り、遅延損害金が発生し、将来的に強制執行で裁判所に申し立てされてしまうという事があっても、不思議ではないという事です。

 

もちろん、期限の利益を喪失する事にもなるので、「一括請求」をされる事もありますし、異動情報として報告される事で、キャッシング、クレジットカード、各種ローンの審査に影響が出たり、融資を受けられないという事がある事も覚悟が必要になります。

 

 

奨学金は、将来の収入を担保にした、学費の融資ですが、使い方を誤ったり、きちんとした理解が無いと、色々と迷惑をかけてしまう事もありますので、ここで3つのポイントをご紹介させて頂きましたので、参考にして頂ければと思います。